みなさんは附属幼稚園にどんなイメージを持っていますか?
私は、「もともと頭のよい、選ばれしエリートだけが通う場所」と、どこか遠い世界のことのように感じていました。
日本の全人口でみると、大学附属の幼稚園の出身者はごくわずか。
母数が少ないぶん、附属の情報は出回らないんですよね。
こちらの記事では、徳島県徳島市にある「鳴門教育大学附属幼稚園」について簡単に紹介していきます。
【徳島で唯一の附属幼稚園】鳴門教育大学附属幼稚園はこんなところ!
●基本情報
鳴門教育大学附属幼稚園 | |
---|---|
住所 | 徳島市南前川町1丁目1番地 |
電話番号 | 088-623-0205(代表) |
クラス数 | 年少:1、年中:2、年長:2 |
人数/クラス | 26人 |
保育料 | 国立のため公立とほぼ同等 |
給食 | なし (家からお弁当を持参) |
バス | なし |
延長保育 | なし |
附属幼稚園の方針・校風【子どもにとってどんなところ?】 リアルとネットの口コミ紹介
・入園のあとはクラス替えを行わず、3年保育(年少からの入園)なら3年間、2年保育(年中からの入園)なら2年間、おなじメンバーで卒園の日を迎える。子どもたちは兄弟のように仲良くなり、親の関係も深くなる。
・私立と比べ、早期教育などはない。詰め込みをせずに、年齢に応じた発達や考える力を育てている。
・他の園に比べ短い時間で帰ってくるのに、良い意味で疲れて帰ってくる。
集中して思い切り遊んでいるからだと思う。(年少は私立に通い、年中から附属に入園した筆者ママ友より)
・私立幼稚園にあるような「お勉強」の時間がない分、幼児塾に通わせている人が多い。
近隣の祖川幼児教育センターには、附属幼稚園生の専用の時間枠がもうけられている。
・基本的には、それぞれが好きなことにとことん打ち込んで遊んでいるだけのように見えますが、先生が子どもの遊びを見ながら絶妙なタイミングで遊びを広げる道具やきっかけを用意してくれています。机の上のお勉強ではなく、理科や数学などにつながる体験を大事にしてくれていると思いました。
口コミサイト「みんなの幼稚園情報」より引用
【徳島の附属は、親が大変?】お迎え時刻やPTAの負担は?

附属幼稚園は、降園時刻が早いから、共働き家庭は負担が大きいって聞いたことあるけど…

そうなのよ。おばあちゃんとかの助けがなかったら、共働き家庭はキツイかも…。
もちろん頑張ってる人もいるけどね。徳島県に限らず、附属ってどこもそうなのかもねー。
◆降園時刻が昼の日も多いため、働いている人はお迎え時間を確保する必要がある。
◆ちかくにある民間の預かり保育施設(祖川幼児教育センターなど)に預けている人も多いが、保育施設の人にお迎えにきてもらうのはNGなので、保護者が園にお迎えに行く必要がある。
◆秋休みなどお休みが多い。変則で早く帰る日もある。
◆親のための講義や参観日、ママのコーラス練習、園の掃除など、園に出向く頻度が高め。
◆子どものために手作りすることが多い(園で食べるおやつは保護者が手づくり、カーテンに刺繍なども)
◆駐車場整理の係があり、当番が回ってくる頻度がたかい。(当番の負担を避けるため、月極め駐車場を契約する人もいる。合格が分かったら、すぐに近隣の月極め駐車場に片っ端から電話して、空いているところを押さえます!)
【徳島の附属幼稚園の受験情報】
受験の流れ
☆☆まず、自宅住所は受験可能な地域なのか?を確認しましょう!
自家用車を利用して20分以内、もしくは徒歩及び公共交通機関を利用して30分以内の地域に保護者と同居していること。高速道路及び特急列車の利用は認めません。
園児募集関連/鳴門教育大学附属幼稚園 より引用
住んでいる地域が通園圏内であることを確認したあとは、次は受験の流れです。
①願書の受け取り(園へ直接訪問のみ):配布期間が決まっています。
②願書の提出(園へ直接訪問のみ):提出期間が決まっています。
③抽選:早い時間から門の前に長蛇の列。しかし、クジをひく順番は願書を出した順です。
④試験(行動観察):子どもも同行

ちなみに、服装はどんな感じでいけばいい?!
ブランドのお受験スーツとか買わなくちゃダメ?

買わなくていいよ!
セレブっぽい人もいるけど、ごく普通の家庭っていう感じの人も全然います!
まあブランドものでなくてもいいけど、スーツが無難ではあります。
願書の受け取りと願書提出は、日程と時間の幅があるので、ほかの受験者の保護者と顔を
合わす機会はありませんが、抽選では冠婚葬祭みたいな、堅いスーツをみなさん着ていました。
でも、カジュアルな服装で抽選に来ていた親御さんが1人だけいて、そのお子さんは後日合格していました。
なんだかんだいって、親の服装ではなく、お子さんの本質を見て決定しているということですかね♪
あと、試験時期は12月で寒いんですが、暖房のない部屋で保護者は待機する時間があるので、
カイロや防寒対策(スーツの下に)必須です。
抽選と行動観察
抽選
徳島の附属幼稚園受験では抽選が命運を分けるといっても過言ではありません。
良いクジを引けば、かなりの確率で合格はあなたのモノ!です。
逆に、受験対策塾でのIQテストの結果がめっちゃ優秀でも、
クジが悪ければ、落ちてしまう…そういうお子さんが実際にいました。
では、良いクジとは??
ここで、抽選の流れについて説明させてください。
各クジには、数字が1つ書かれていて(受験者数が100人なら、1~100までの数字)、
願書を提出した順番に保護者がクジを引いていきます。
そして引いたクジの番号が、基点番号(これもクジで決定。立候補制で、引く人を保護者の中から一人決めて、クジを引く)に近い順番に、合格に有利な順番が決まっていきます。
基点番号のクジが10番が出た場合、10番のクジを引いた受験者が一番合格に近い、というわけです。
次は11番が有利、その次は12番、という風に降順に有利な順番が決まっていきます。
そのまま100番までいったら、次は1番のクジを引いた受験者へと続き、
9番のクジを引いた受験者が最も合格に不利ということになります。
さきほどの例では、10,11,12…といった降順で説明をしましたが、降順になるか、
10,9,8…といった昇順になるかは、その年によって変わります。
基点番号がクジで決まった時にジャンケン等で決めるのです。
行動観察
この年頃の子どもたちは、数カ月誕生日が違うだけで、ずいぶん発達の度合いに差があります。
なので、誕生日の生まれによって、受験者を3つの区分に分けて、合否を決定しています。

「早生まれの子は不利」ってなことにはならないワケね!
行動観察の内容は、遊んでいる様子を観察されたり等。親のかかわり方も見られていると、
徳島出身のママが言っていました。
実質は、どういった面を見て評価をしているのかは謎に包まれています。
入試対策をいっさいせずに受かる子もいるし、毎週塾にいって対策してる子もいます。
全く対策せずノー勉で、最高のクジを引いて合格してる子もいました。
塾にいけば、過去の試験内容のノウハウが蓄積されているので、
それをあらかじめ知っている子であれば、当日緊張せずに済む、という点で少し有利かもしれませんね。
【徳島で附属受験対策ならココ!】おススメの受験対策塾
小学校受験で一番有名&規模が大きい。「徳島で受験といえば、祖川」!
一度現場から離れたが、保護者からの強い希望で再度教室を開かれることに。
教わりたくても予約がいっぱいで、入塾できないことも。入塾の数年前から予約する家庭も。
受験について相談に乗ってくれる。分からないことだらけで教えてほしいかたはおススメ。
いずれも幼稚園受験に特化した、ノウハウのある塾です。筆記試験も行動観察もしっかりと対策ができますね。
受験のみに重きを置いて、クジのせいで不合格、は悲しいですが、
受験対策塾でとりくむ内容は、幼少期の脳の刺激にもなりますし、無駄にはなりません。
子ども達も、嫌がる様子はなく楽しそうに参加しています!
附属受験が気になった方は、気軽に体験に出かけてみましょう♪
以上、鳴門教育大学附属幼稚園についてご紹介させて頂きました。
狭き門のイメージがありますが、最近は働くお母さんも増え、全体的に幼稚園は定員割れをおこしている向きもあるようです。
附属幼稚園の受験倍率も、その年によって異なるものの、若干減少傾向気味。
「附属なんて高嶺の花、とてもウチには…」と構えず、
ダメでもともと、チャンスは多い方がいい、の精神で受けてみるのも良いのではないでしょうか。
みなさんの進路選びの参考になりましたら幸いです。